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リスくんは、日本の大手ECモール運営会社Rに勤務。友人で、ロサンゼルス在住のキツネくんから連絡が入りました。キツネくんは、「人気の大谷グッズを日本で売って、一山儲けたい」、と狙っているようです。
※「大谷グッズ」を輸入するには、知的財産権の関係で日本での販売ライセンスが必要になりますが、今回の話では、分かりやすくするためにライセンスに関しては問題ないという前提で記載しています。

日本に輸入者がいない場合、海外の販売者が自分で「非居住輸入者」になるんだよ。自分の荷物を自分で受け取る、ということだよ。



俺はアメリカに住んでるから、自分では受け取れないよ。



そうなんだ。だから、物理的にではなく、荷物に責任を取って、関税・消費税を支払うんだ。日本にACPを指定することによって、キツネくんのような在外邦人・個人も「非居住輸入者」として輸入できることになるんだ。



ACPって何の略だ?



Attorney for Customs Proceduresだよ。日本語では税関事務管理人。



役人なのか?



いや、一般の企業で、貿易業や通関会社、税理士なんかがやっていることが多いよ。



なんだか、固そうな仕事だな。めんどくさいことは嫌なんだよ。
リスくん



そのACPってのは、どうやったら見つかるんだ?



リス:ネットで探したよ。「税関事務管理人」って検索すると、いろんな業者が出てくる。僕も何社か知ってるから、紹介できるよ。



それは助かる。そのACPを見つけたら、すぐ輸出はできるのか?



届出に必要な資料がどれくらい早く提出できるか次第だけど、だいたい2~3週間みたいだよ。



で、金はかかるのか?



うん。値段は各社違うから、幾つか聞いて比べてみるといいと思うよ。



めんどくさいなぁ。



仕方ないよ。でも、彼らは輸入手続きや輸入に関する税金のプロだから、いろいろ助けてもらえるよ



あ、輸入すると関税を払うのか?



そうだね。関税・消費税を払うのは、輸入者の義務だからね。



日本の税関に、アメリカからどうやって払うんだ??



んんん?考えたことなかったよ。どうするんだろう?フクロウ博士に聞いてみよう。
とうとうリスくんも分からなくなってしまいました。一体全体、どうやって日本の税金を払うのでしょうか?
次回、「キツネくん、ECオープン 物流大成功への道 ACP編③」をお楽しみに!