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NACCSって何?基本知識と2025年システム更新のポイント

商社の新人貿易事務ウサギさん。最近、輸入申告の際、物流会社から「EC貨物ですか?」「納品先はどこですか?」など、以前は聞かれなかった質問を受けることが増えていました。聞くと、「NACCSに変更があった」とか。

どうしてそんなに質問が増えたの?そもそもNACCSって何?なんだか心配になってしまいます。そんな時は、フクロウ博士に相談です。

目次

NACCSって何?誰でも分かる、簡単定義

ウサギさん

NACCSって聞くけど、イマイチ何をしているシステムなのか分からなくて……。

フクロウ博士

ほっほっ、NACCSの仕組みと今回の更新内容を理解すれば、物流会社との会話がぐっと楽になるぞ。
ざっくり言えば・・・、

  • NACCS = Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System
  • 日本語では「輸出入・港湾関連情報処理システム」
  • 税関、通関業者、物流会社、関係省庁を繋ぐ、「オンライン中枢システム」である
ウサギさん

通関業者さんだけが使っているんじゃなんですね。

フクロウ博士

そうじゃ。輸出入申告、審査、許可までの流れを電子化し、昔の紙申告を大幅に効率化したのがNACCS。通関士が毎日使っておるのもそのためじゃ。

ウサギさん

なるほど……通関のやり取りを一元管理するための仕組みなんですね!

 NACCSは7年ごとに定期的な大規模更新がある

フクロウ博士

NACCSはおおむね7年に一度、システム全体の更新が行われる。

ウサギさん

え、それじゃせっかく慣れたのに難しくなりそう・・・。

フクロウ博士

いやいや、スマホやPCのOSアップデートと同じで、「使いやすさ改善」が中心じゃ。

ウサギさん

なるほど。確かに技術も進歩しますからね。

フクロウ博士

その通り。だからこそ、業界の人々が声を上げ、議員たちの理解を得て、法律そのものを見直すという動きにつながったんじゃ。

ウサギさん

更新=トラブルではないんですね。

2025年の主な変更ポイント メインの変更は「輸入申告」項目

ウサギさん

では、実際にどのように変わったんですか?

フクロウ博士

2025年10月の更新では、輸出側は大きな変更はなし。
しかし、輸入申告で新しい入力項目が追加されたのじゃ。

【追加項目】

  1. 納品先の住所
  2. 通販貨物(EC貨物)かどうか
  3. 通販貨物の場合、利用したプラットフォーム名(Amazon・楽天など)
フクロウ博士

実際の画面はこんな感じじゃ。

ウサギさん

確かに、最近これらがよく聞かれます!でもなんで、こんなことをピンポイントで聞かれるようになったのでしょう?

なぜこれらの情報が必要になった?背景にあるのはEコマース

フクロウ博士

良い質問じゃな。今回の変更の背景には、越境ECの拡大がある。越境ECでは、買い手が決まらない状態のまま在庫を日本へ送り込み、売れた分だけ後で引き当てる“委託販売”の形態が増えておる。

ウサギさん

販売前だから、まだ“値段が決まっていない”状態で日本に入ってくる……?

フクロウ博士

そうじゃ。販売価格が曖昧だと、商品価値に基づく関税・消費税の計算が難しくなる。
そこで、納品先やプラットフォーム名を申告する仕組みを整え、販売形態や流通の流れを明確にし、申告内容の正確性を高める必要が生じたというわけじゃ。

ウサギさん

『正しい申告を行い、適正に課税する』ことが目的なのですね。

フクロウ博士

その通り。時代に合わせて、申告システムもアップデートされた、ということじゃ。

本当に大変じゃない?現場への影響と実務の変化

ウサギさん

では、実際、現場にとってはどんな影響があるのでしょう?やりやすくなって喜ばれているのでしょうか?

フクロウ博士

物流会社や通関業者が、これらの入力のために追加情報を荷主に確認する必要が出てきた。当然これらの作業は増えるし、荷主としても「以前は聞かれなかったこと」が質問されるようになったと感じる人もいるじゃろう。

ウサギさん

なるほど……。質問に備え、予め情報をそろえておくのがよさそうですね。

荷主側(商社)が準備しておくとよいこと

  1. 納品先住所の早期確定
  2. EC貨物かどうかの明確化
  3. プラットフォーム名の把握
  4. 不明点は早めに通関業者へ確認
フクロウ博士

NACCSは国際物流の“避けて通れないインフラ”じゃ。更新は業務負担に見えるかもしれんが、実務を透明化し、正確な申告につなげるためのものじゃ。

ウサギさん

背景がわかれば準備もしっかりできますね。

フクロウ博士

その通り。しっかり学べば、恐れるに足らず。通関業者と連携して確認しながら進める姿勢が大切じゃ。

まとめ

  • NACCSは通関の中心となるオンラインシステム
  • 制度・技術に合わせ、約7年ごとに更新される
  • 2025年更新では輸入側で新規入力項目が追加
  • 委託販売型ECの増加により申告の正確性確保が重要に
  • 質問が増えたのは制度対応が背景

物流の世界は日進月歩。新たな商流・技術に合わせて、日々変化しています。
困ったことがあれば、信頼できる通関業者、物流会社に聞いてみましょう。
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記事管理No.: 020-01-251231

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