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【危険品シリーズ④】UN梱包・危険品ラベル・プラカードとは?表示と梱包のルールを整理しよう

商社で貿易事務をしているウサギさん。

今回は、「危険品」について知るシリーズ第4回目です。
ここでは、危険品で必要な表示と梱包について学びます。

目次

UN梱包とは?―「中身の危険度」と「容器の強さ」の関係

ウサギさん

博士、前回で書類の準備の流れが分かりました。ところで、危険品を実際に箱や容器に入れる時も、普通の貨物とは違うルールがあるんですよね?

フクロウ博士

その通り。危険品の梱包には「UN梱包」と呼ばれる国連規格に適合した容器を使わなければならん。どんな容器でも良いわけではなく、決められた強度・性能を満たした容器のみが認められておる。

ウサギさん

容器に何か印があるんですか?

フクロウ博士

うむ。UN梱包には容器の底面などに「UN」のマークと、容器の種類・材質・強度を示す記号が刻印されているんじゃ。
その記号の中に「X」「Y」「Z」というアルファベットが入っておる。

ウサギさん

X・Y・Z?

フクロウ博士

このX・Y・Zというのは、「その容器が、どの包装等級(PG)の危険物に使用できる性能を持っているか」を表しているんじゃ。

X容器 → PGⅠ・PGⅡ・PGⅢに対応
Y容器 → PGⅡ・PGⅢに対応
Z容器 → PGⅢに対応

という関係じゃの。

ウサギさん

容器等級(PG)は危険品シリーズの第2回目に出てきたやつですね。

フクロウ博士

うむ。
X・Y・Zは、簡単に言うと、容器の「性能ランク」のようなものと考えると分かりやすいかのう。

実務上のざっくりした覚え方としては、
対応できる容器等級(PG)の範囲が広い順に、X > Y > Zと考えると分かりやすいぞ。

UN梱包のポイントを整理すると、次のようになります。

・UN梱包とは、危険物輸送のための国際基準を満たした容器のこと。
・容器にはUNマークが表示され、X・Y・Zで対応可能な包装等級が区分されています。
 実務上は、対応できる容器等級(PG)の範囲が広い順に、X > Y > Zと考えると分かりやすいです。
・容器等級(PG)に応じて、適切な性能区分のUN梱包を使用する必要があります。

危険品ラベルとは?―クラスごとに異なるひし形マーク

フクロウ博士

容器の次に、危険品に貼らなければならないラベルの話をしようかの。

ウサギさん

ラベル?通常の普通貨物にも貼り付けるシッピングマークとはまた違うんですか?

フクロウ博士

シッピングマークとは違うものじゃ。それとは別に、危険品には「危険品ラベル」というものを貼る必要があるんじゃ。

ウサギさん

どんなラベルなんですか?

フクロウ博士

まずは見てみるのが早いかの。

ウサギさん

これが危険品ラベルなんですね。

フクロウ博士

危険品ラベルとは、その貨物にどんな危険性があるかを示す表示じゃ。国際的に統一されたデザインのひし形(菱形)のマークで、CLASSごとに色とデザインが決まっておる。

ウサギさん

デザインを見るだけで危険の種類が分かるようになっているんですね。

フクロウ博士

その通り。世界共通のデザインじゃから、言語が違っても一目で危険性が伝わる。貼付サイズは原則として一辺が100mm以上のひし形、貼付位置は包装の側面や上面など、はっきり見える場所でなければならん。

また物質によっては複数のラベルが必要になることもある。例えばClass 3でありながら毒性もある物質には、Class 3のラベルとClass 6のラベルを両方貼らねばならんケースもあるから要注意じゃ。

危険品ラベルのポイントを整理すると、次のようになります。

・危険品ラベルは、貨物にどのような危険性があるかを示す、国際的に統一されたひし形のマーク。
・CLASSごとに色やデザインが決まっており、言語が違っても危険の種類が一目で分かります。
・ラベルは原則として一辺100mm以上とし、包装の側面や上面など、見やすい場所に貼り付ける必要があります。
・貨物によっては複数の危険性を持つため、異なる種類の危険品ラベルを併せて貼り付けなければならない場合もあります。

プラカードとは?―ラベルとの違いと貼付ルール

ウサギさん

「プラカード」という言葉も聞いたことがあります。ラベルとは違うものなんですか?

フクロウ博士

ラベルとプラカードは、貼付対象とサイズが違うんじゃ。
ラベルは個々の包装(内箱・外箱)に貼るもの、プラカードはコンテナや車両などの外側に貼るもので、サイズは一辺250mm以上と大きい。

ウサギさん

コンテナの外側に大きく貼ってあるマークが、プラカードなんですね。

フクロウ博士

そうじゃ。港湾や輸送の現場で、遠くからでも「このコンテナには危険品が入っている」と分かるようにするための表示じゃ。ラベルとデザインは同じじゃが、サイズが大きく離れた場所からでも視認できるようになっておるぞ。

まとめ

危険品の海上輸送では、貨物の危険性や数量に応じた適切な梱包・表示が必要です。
UN梱包は、危険物の包装等級に応じた性能を持つ容器を選ぶことが重要です。
危険品ラベルは個々の包装に、プラカードはコンテナや車両などの外側に貼り付けます。
ただし、適用できる物質や数量には細かな条件が定められています。
安全で適切な輸送のため、最新の規則や貨物ごとの条件を確認し、正しく対応しましょう。

記事管理No.: 054-01-261031

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